


写真家マチアスとコンスタンスはキガリ(ルワンダ)からヨーロッパに戻るところだ。少年リュドは黄金の時計を手にして興奮している。フランスの国際諜報官フォンテスが携帯電話で本部から情報を得ながら捜査している。
スペイン内戦の1936年頃に、共和政府がコミンテルンに託して大量の黄金をバルセロナから出発させたが、オデッサで3分の1ほどがなくなり、モスクワで3分の1がなくなった、半世紀前の謎の事件。
事件のカギをにぎるらしい老ゴルトベルクがいる。その孫の少女アリッサがいる。秘書らしい女性フリーダがいる。少年リュドはアリッサに憧れている。
同じ黄金の謎を追うロシアの女捜査官オルガもいる。
ハイファ出身らしい女性レベッカがいる。パレスチナの女性がいる。
“フランスのジェームス・ボンド”と呼ばれる白ひげのマルビエがいる。
アメリカのロック歌手パティ・スミス、ギターのレニー・ケイ、経済学者のベルナール・マリス、パレスチナの歴史学者エリアス・サンバールがいる。無人の大ホールで幾何学の講演をする哲学者アラン・バディウがいる。
乗客たちは、デッキや、食堂や、カジノで、互いに知り合い、互いに謎を秘めて船旅を続ける。

長女フロと弟リュシアンは、子供が選挙に立候補してよい筈だと主張している。
8月4日は二人の誕生日。1789年の革命で旧勢力が失墜した日だ。毎年、二人の誕生日の夜は子供法廷が開かれる。議題は博愛、自由、平等。動物たちが聞いている・・・。
