
アベル&ゴードン


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フィリップはバーニーと組んで日本にも何度も公演しに行ってるのよ。新作は、A WONDERFUL WORLD というタイトルで、クラシックであり独創的であって、素晴らしい道化師たちです。YouTube で抜粋が見られるはず。


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なにも意識していません。ぼくらなりのやり方で、言おうとしていることを言ったまでで。ぼくらの舞台での演目を4つか5つ見ていただけたら、そうした違いはわかってもらえるでしょう。人生で言いたいことなんて1 万もあるわけはないですからね。情熱をかきたてられたり、感動することがあるのは、人間が弱いからこそで、倒れては起きあがり、失敗から立ち直ろうとする、そうしたエネルギーが共通しているのでしょう。


短編時代2004年の撮影中の謎の瞬間。
ドムはフィオナになにしてるか?
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「アイスバーグ!」には150くらいのワンシーン・ワンカットがあって、脚本を書いているときに特に意識してはいなかったのに、結果が自然にそうなっていた。演技する肉体を撮影したいという思いからでしょう。カメラは遠く置き、ワンシーン・ワンカットに。ところが編集してみると、途中でうまくいってない時もあって、そうなるとカットごと捨てざるをえなかった。なので、「ルンバ!」では、カット割りは「アイスバーグ!」よりも細かくなっています。

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でも私たちにはワンシーン・ワンカットは合っているし大事だわ。


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笑いの底には常になにがしかの悲劇があるし、悲劇の度合いが過ぎれば笑いもなくなりますが、ぼくらの映画の場合は、スタイルからして、見る人はそれがウソだと知っていますからね。しかしそこで起きていることが大事であるからこそ、見る人は笑ってくれるのだと思います。肉体に重症が生じる物語のほうが、失業や食料危機を語るよりぼくらにはいいと思うし、映画の初期にはそういうメロドラマが多かった。

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初期のチャップリンとか。キートンの場合は大きなカタストロフィーが起きて、その結果自体は描かず、メロドラマにしない。だからとても現代的だと思う。


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脚本の段階では、エンディングはいくつもあったのです。なるべく単純な方向に行きたいと思っていて、結果、二人は過去のすべてと切れて、もっとも大事なもの、愛にたどりつく。

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ハッピーエンドにしたいとか、サッドエンドにしたいとか思うのではなく、この物語にふさわしいエンドを探すだけ。昔は映画はハッピーエンドで終わるときまっていたけど、今は脚本家たちはがんばってサッドエンドにするでしょう。だったら私たちはがんばってハッピーエンドに行くってとこかしら。

写真は、アベル&ゴードン手づくりのサイトより。
http://couragemonamour.net/courage/bio/bio.html
フランス語ONLY。レトロポップな彼らのテイスト全開の楽しいサイトです。
なんとルーレット形式で出てくるバイオグラフィ!
(CINELIBRE MAD 2008 年9 月17 日号、SPLIT SCREEN 2008 年夏号、LES INROCKUPTIBLES2008 年9 月15 日号、2010 年4 月柴田駿によるインタビューより構成)