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英国王給仕人に乾杯!

Jiri Menzerl/監督プロフィール

イジー・メンツェル 1938年2月23日プラハ生まれで現在70才。

 小学校の頃からチャプリン、ルネ・クレール、ルノワールの映画に親しんでいたが、当初は演劇志望で、演劇学校の入学試験に落ちたので、プラハの映画学校FAMUに入学したという。58年から62年まで在籍したFAMUではヴェラ・ヒティロヴァーやエヴァルト・ショルムが同級生だった。65年、後にチェコ・ヌーヴェル・ヴァーグ誕生の記念碑とされる『海底の真珠』を、ヤン・ニェメツ、ヒティロヴァー、ショルム、ヤロミール・イレシュらとともに、ボフミル・フラバル原作の短編集から各人が短編を監督して長編映画を作り、ロカルノ映画祭で国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI)を受賞。フラバル自身もちらりと姿を見せるこの映画で、メンツェルは『バルタザール氏の死』でみずみずしいポエジーにあふれる短編をつくりあげ、フラバルは、その頃『厳重に監視された列車』の映画化を希望していた数人の監督をしりぞけて新人メンツェルを選んだ。『厳重に監視された列車』は数多くの映画賞を受賞し、なかでも67年にアメリカのアカデミー賞外国語映画賞を受賞して、メンツェルは28才の若さで一躍国際的なスポットライトを浴びた。折からの<プラハの春>の自由化の波でメンツェルは最年少のスター監督となったが、一転、ソ連がワルシャワ条約機構の戦車隊で<プラハの春>を圧殺するとともに、『気まぐれな夏』や「つながれたヒバリ」は上映禁止になり、メンツェルは弾圧の槍玉にあげられて厳重監視下におかれる。

 メンツェルが再び映画を作ることを許されたのは74年のことだった。制作条件がより自由になると同時に、フラバル原作で『断髪式』と『雪割草の祭』を映画化し、フラバルからインスピレーションを受けた「スイート・スイート・ビレッジ」で完全復活をとげた。90年ベルリン映画祭では69年いらい上映禁止だった「つながれたヒバリ」がコンペ作品に選ばれる異例の扱いを受けたばかりか、最高賞の金熊賞を受賞するという異例の栄誉に輝いた。

 90年代なかばからは演劇での演出活動もはじめ、プラハのみならずブルガリアやハンガリー、そしてパリのコメディー・フランセーズでも演出し、現在もこの秋公演のシェークスピア<から騒ぎ>のリハーサル中。俳優としても、ヒティロヴァーの「りんご」や自作『気まぐれな夏』でのみごとな魔術師役などの60年代の映画から、最近はポーランドの新人監督の長編映画に主演するなど、活躍が続いている。

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