アルチュールの叔父で登場する、帽子をかぶった小柄なエルネスト・メンゼルは、主役でもないのに、一瞬で場面を不思議な空間に変えてしまう。 「女は女である」、「メイド・イン・USA」、「ウィークエンド」、『ウラディミールとローザ』とたった5作の出演だが、ゴダール映画の名物男だ。その妻か姉妹で、殴られる甥を見て喝采する叔母を演じたのはシャンタル・ダルジェ。「男性・女性」でも出演したが、ブリジット・バルドーと一緒に特別出演した演劇演出家で、後に映画作品もつくるアントワーヌ・ブルセイエ夫人だ。彼女の愛人か兄弟で、インドシナ戦争の生き残りのロジェを演じるのはジョルジュ・スタケ。「ウィークエンド」でも屈強でこわい男で出演。ルネ・クレマンの「パリは燃えているか」(64)で脇役俳優として売り出し、べネックスの「IP5」(92)やベリの「ジェルミナル」(93)ほか、現在も渋さを増して活躍している。 |
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オディールの叔母ヴィクトリア夫人は、ジャック・ベッケルの『7月のランデヴー』(49)のルイザ・コルペイン。その愛人ストルツ氏は最後にロングでしか登場せず、誰が演じたかは不明。 屋敷の壁の肖像の美しい婦人は明らかにアンナ・カリーナで、オディールの祖母の設定だろうか。カメオ出演。英語教室の先生はダニエル・ジラールで、門番には<カイエ・デュ・シネマ>誌の同人で後に俳優に転じたミシェル・ドラエ。 いわくありげな生徒たちは、当時宣伝マンで大製作者大監督になる夢でホラを吹きまくっていたマコウスキー、「女と男のいる舗道」でビリヤードのシーンでも出演したピーター・カソヴィッツ(ペテルかもしれない、「憎しみ」のマチューの父)たち。
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