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「はなればなれに」はヌーヴェル・ヴァーグ絶頂期の1964年にゴダールが作った長編第7作。この隠れた傑作を愛するあまり、タランティーノがBAND
APART PRODUCTION名で製作会社を興したり、心のゴダール映画ベストワンと推す人は、ヴェンダースや「ミツバチのささやき」のエリセなど、多い。
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撮影当時、アンナ・カリーナは23才。天才ゴダールのミューズとして生き生きとした美しさがまばゆいほど。パリ郊外や街なかを走る自転車姿や、教室での手鏡姿が愛らしく、自ら振り付けしたという3人のマジソン・ダンスは圧巻だ。共演のフレイは<貴公子>とうたわれるフランス演劇映画界の名優。ブラッスールは19世紀以来の演劇界の名門の御曹司。若さいっぱいの3人と組んだゴダールが、快調そのものの即興演出で、突然、ビリー・ザ・キッド射殺ごっこを始めたり、ルーヴル美術館をアメリカ人より速く観る記録への挑戦など、まさか、そんなバカなと笑わせるギャグを連発する。そんな即興演出の冒険にこたえる名手クタールの黒白映像は冴えかえって美しく、音楽のルグランも自らのピアノでノリにノっている。
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ヌーヴェル・ヴァーグ時代のゴダールの代表作は「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」がまっ先にあげられるが、「はなればなれに」を、ゴダールは「勝手にしやがれ」の続編と呼び、「はなればなれに」はラストシーンで、ゴダール自らのナレーションで、<続き>を、「気狂いピエロ」を予告する。
30年間おクラ入りしていた傑作が、いよいよ日本初公開を迎える。 |
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